運動会・体育祭のけがについて
今月は、全国6支所共通テーマでお届けします!
夏休みが終わると、運動会・体育祭が行われる最も多い時期に入ります。それに先駆けて、運動会や体育祭で発生するけがにはどんな特徴があるのか、小学校、中学校、高等学校・高専の学校種ごとに見てみましょう。
なお、今回の調査は、平成21年度の名古屋支所管内7県下の医療費(負傷・疾病)発生件数から運動会・体育祭の災害データを抽出し、精査した件数を対象としています。

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区 分
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平成21年度(名古屋支所)
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医療費発生
件数(件)
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運動会・体育祭の
災害発生件数(件)
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小 学 校
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64,241
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444
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中 学 校
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55,359
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881
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高等学校・高専
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35,750
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452
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◆小学校
Ⅰ 負傷の種類別発生状況
小学校では、どんな負傷が多く発生しているのでしょうか。
負傷の種類別発生件数は下記のグラフをご覧ください。運動会・体育祭中のけがが全体で444件のうち、挫傷・打撲、骨折、捻挫で334件あり、これらの負傷で、75%以上を占めています。
負傷の種類別発生件数

次に、これらの負傷が発生する競技種目は何が多いのか次のグラフで示しました。
挫傷・打撲、骨折、捻挫の競技種目別発生件数

挫傷・打撲は、競技外、騎馬戦、短距離走・リレーの順に多く、骨折も同じように、競技外、騎馬戦、短距離走の順です。捻挫は、騎馬戦、リレー、短距離走の順となっています。
それでは、全体の競技種目別ではどのような発生状況か、次の項目で確認しましょう。
Ⅱ 競技種目別発生状況
競技種目別発生件数は下記のグラフをご覧ください。
競技種目別発生件数

小学校は競技外で一番多く発生していて、次いで騎馬戦、短距離走となっています。
競技外とは、競技種目に参加していない時にけがをしたもので、準備作業中、休憩中、競技の合間や移動中等のことをいい、競技中は競技本番や練習中のことをいいます。発生件数は、その競技に係わる時間の多少にも関係しますが、事実、競技以外の場面でのけがが多いことは十分認識してください。
しかし、小学校は低学年と高学年では競技種目が違うので、下記のグラフで比較してみましょう。
競技種目別発生件数(低学年VS高学年)

低学年は競技外が一番多く、次いで、その他の競技、リレー・綱引きでした。高学年は競技外が一番多く、次いで、騎馬戦、短距離走です。総件数を見てみると、高学年は354件で小学校全体の発生件数444件の80%を占めています。小学校は、低学年より高学年のけがが多いことが分かりました。
ここで、発生件数の多い競技種目で起きるけがの事例を見てみましょう。
【低学年】
| 競技種目 |
学年 |
発生状況 |
| 競技外 |
1年生 |
運動場へ、いすを運び出す途中、つまずいて転倒した。その際、運んでいたいすで顔面を打ち負傷した。 |
| リレー |
2年生 |
地区別対抗リレーで、走っている途中で転倒し、左膝を擦りむいた。 |
| 綱引き |
3年生 |
運動会の綱引きで夢中になって力いっぱい引いて右足をひねった。 |
【高学年】
| 競技種目 |
学年 |
発生状況 |
| 競技外 |
6年生 |
運動会準備中にテントを組み立てているとき、支柱の関節部分に右手第4指の先端を挟み、受傷した。 |
| 競技外 |
4年生 |
当日は校内運動会を実施していた。参加する種目の合間に、友人と追いかけっこをしていたところ、石につまずき転倒した。 |
| 騎馬戦 |
5年生 |
5年生競技の騎馬戦を裸足でしていたところ、他の児童に足を踏まれて、左足の小指を痛めた。 |
| 騎馬戦 |
6年生 |
騎馬戦の練習で相手と組み合った際、バランスを崩し騎馬から落下し両手首を痛めた。 |
| 短距離走 |
6年生 |
運動会の短距離走で走っていて、友達と接触し転んだ。その時、左手をひねった形で地面についた。 |
| 短距離走 |
5年生 |
運動会で、5・6年徒競走に参加していた。力一杯走ったので、左足の股関節が痛くなった。 |
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競技外は、運動会の準備等で慣れない作業をしたり、自分の出番が終わったことで開放的になってけがをするケースが目立ちます。
騎馬戦は、字のごとく「戦い」です。けがをすることが当たり前のような競技かもしれませんが、裸足で競技を行うことが多く、それが足のけがに繋がるケースがかなりあります。安全に配慮して競技を行うことも大事ではないでしょうか。
短距離走は、普段とは違う緊張感から余分な力が入ったり、周りが見えなくて隣を走る子どもと接触して負傷するケースが多いです。
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Ⅲ 被災時刻別発生状況
最後に、けがが発生する時刻を見てみましょう。
被災時刻別発生件数は下記のグラフをご覧ください。
被災時刻別発生件数

小学校は、14時に最も多く災害が発生していて、次いで10時・11時となっています。この時間帯は特に気をつけて競技を行ってください。
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