名古屋☆通信 第83号(2012.1_2)

 伝えようみんなの笑顔
    
~富山県南砺市立福光東部小学校(後編)~

  前号では、地域と保護者の方による学校安全の取り組みをご紹介しました。
 今回は学校独自の取り組みをご紹介します。

 


Q 地域の方は、とても熱心に取り組んでいて、『見守り隊』による登下校の見守りと
 『育友会』による親子安全マップの作成で、学校も保護者も児童も安心ですね。
  次は学校での取り組みを教えて下さい。

『東部っ子の1日』というきま
 り
を制定し、校内のルールを子ど
 も
たちが進んで守るように指導
 し、
事故防止に努めています。
 またこ
の地域は冬場屋外で活動が
 できない
ため、児童会の保健委員
 会が児童
集会で「廊下を走る事で
 どのよう
なケガをするか」などを
 発表し、
安全な生活を送るよう
 呼びかけて
います。他にも教員が
 「イギリス
には『走る人は、泥棒
 か警察官だ』
という言葉がありま
 す」と紹介し、
走る事はマナーに
 反するという意
識を児童に持たせ
 るようにしまし
た。これらの取り
 組みを重ねてい
くことで事故の発
 生率が徐々に減
少しました。

東部っ子の一日
東部っ子の一日 



Q 
災にも力を入れていると伺いましたが、具体的にどのようなことをされていますか?

 来年から校舎の耐震工事が行われるのですが、校内を見て頂くと分かるように、本校はオー
 プンスクールの構造となっており、柱がなく耐震強度が低いので、地震に備え避難訓練の見直
 しを行いました。1つは、今年の夏休みに保護者の方に防災頭巾を作成して頂き、椅子の背も
 たれに設置し、すぐに被って避難できるようにしました。夏休み明けの9月に、実際に防災頭
 巾を被って避難訓練を行いました。
  もう1つは、児童の『引き渡し訓練』を行いました。学習参観後に保護者の方に学校に残っ
 て頂き、親子の名前を確認した上で子どもを引き渡す『引き渡し訓練』を行い、児童と一緒に
 下校していただきました。保護者の方の協力がなければできない訓練ですが、皆さんが真剣に
 取り組んでくださったので、スムーズに行うことができました。今後もこの訓練は継続する予
 定です。他には着衣泳を全校で行っています。以前は、着衣泳はプールが汚れるので、プール
 指導の最後に行っていたのですが、昨年から夏のプールシーズンの前に行うよう実施時期の
 見直しを行いシーズン中の事故防止に努めています。

手づくりの防災頭巾 

手づくりの防災頭巾 

避難訓練の様子

避難訓練の様子

    


Q 
学校独自で、さまざまな取り組みを実施されていますね。今後の課題を教えて下さい。

 地域の方々に、駆け込み110番の登
 録をして頂いていますが、数年前の登録
 で再編成
が必要だと思っています。また
 今現在、地
域・保護者・学校を挙げて児童
 の学校安全
に取り組んでおり、日頃はこれ
 らの取り組
みに守られている児童ですが
 災害や事故
はいつ起こるか分かりません。
 非常時、周
りに大人が居ない時でも、自分
 で判断し危
険を回避できる力を少しでも身
 に付けて欲
しいと願っています。

初田校長先生 
初田校長先生

 

 

【取材を終えて】

 校舎に入ってまず驚いたことは、廊下が広く
教室と廊下の仕切りがなく、とても開放的な
作り
だということです。北陸の長い冬を校舎内
でケガ
なく過ごすための工夫や、安全を呼びか
ける
掲示がされており、冬場でも子どもたちが
元気に
過ごしている様子が目に浮かびます。

 福光東部
小学校は、地域・保護者・学校が
子どもの安全を
守るという目標に向かって
ひとつひとつの取
り組みが素晴らしい連携を
成していると実感し
ました。

広々とした廊下
広々とした廊下 

 

★★ 掲示物のご紹介 ★★

 
『歩く姿は美しい』掲示物


 『歩く姿は美しい』イギリスで言われ
ている言葉だそうです。つい走ってしま
いがちな廊下での掲示物に、外国の文化
も取り入れるなどして、児童に分かり易
く注意喚起を行っています。