学校災害防止調査研究委員会 第一部会(学校安全) 議事要旨

| 第6回学校災害防止調査研究委員会第一部会議事要旨 |
| 1 日時 |
平成21年8月27日(木) 13:30~17:00 |
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2 場所
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津田塾大学津田ホール会議室T104 |
3 出席者
(敬称略) |
委員
戸田芳雄(部会長)、渡邉正樹(部会長代理)、安井利一、牧田卓司、小野隆一、中三川光子、山田房枝、杉本裕、前澤定良、及川修身、鈴木眞一、登崎滋之、岡部清志、重平静洋、牛島一浩
アドバイザー
長岡佳孝、 佐藤豊 |
| 4 議事内容 |
(1)けが防止プログラム実施状況等について
ア 研究協力校におけるけが防止プログラム実施状況
13校が実技指導を行っており、プログラム1・2ともに全校が開始している。
イ 実技指導・聞き取り調査報告(プログラムへの意見・要望含む)*一部抜粋
・ プログラムがレベル別になっているので、生徒が興味を持って取り組んでいる。
・ 代表生徒が熱中症測定器をチェックし、全校放送後に部活動を実施している。
・ プログラム2について競技種目に合わせたプログラムを5,6種類組み合わせたものを作って欲しいという要望があった。
・ 職員室の前に掲示板を作り、熱中症測定器の記録を掲示している。
・ プログラム2を部活動の時間だけではなく、体育でも取り入れている学校がある。
・ 健康チェック表によって、体の調子が悪かったり、けがをしているときは自分で運動量を制限したり、マネージャーや顧問の先生に相談するなど、無理をしないように部員同士で声をかけるようになった。
・ 熱中症測定器を使用するようになって、生徒から熱中症対策をたてたいという要望がでるようになった。
・ 最初はチェック表をきちんと記入していけるかと思っていたが、1か月たつと習慣化した。しかし、顧問の先生の負担が増えており、毎日チェックできていないというのが現状である。
・ 健康チェック表は毎日のことなので、もう少し簡素化して欲しいという要望があった。
・ 「プログラム2」という名称が分かりにくいため、生徒に浸透させるためには分かりやすい名称の方がよいのではないか。
・ 実技指導によって、できると思っていたことができていなかったなど、生徒のレベルが分かった。
○ 中学校と高等学校では発達段階で差があるので、どのような違いがあるのか関心があったが、現時点ではだいたい同じようなレベルで報告されている。今後生徒の意識も変わってくると思うので、聞取調査するのもおもしろいのではないか。実技指導で生徒は理解していたようだが、全員が正しく行えるようにするためには、フォローが大事である。
○ チェック表は効果があることが前提。記入をすることが意識の高揚につながる。また、紙に書くということが生徒間の意識が共通される。友達とも共通するので、お互いに声をかけ合う。顧問の先生も意識が共通するので指導に効果がでてくるのではないか。ただ、先生の負担感とその効果がマッチングするのだろうか。チェック表の項目が多いので、聞取り時に、センターに顧問の先生として何が聞きたいか、何を知ってどう指導に生かしたいかを聞いて、指導者の意識を耕していくということが内容の価値を考えるうえではプラスになるのではないか。熱中症測定器を実際に計測するという行為が意識化されている。掲示して広めることは、注意喚起する手段として効果がある。各学校の取組の効果を広めることも大事だと思った。
○ 次回の聞取り調査のときに、部活動のチェックをしているキャプテンやマネージャーの意識と、自分や他の部員に何か変わったことがあるのかを聞く。また、養護教諭はけがの全体像をつかんでいるので、チェック表を見てもらって必要な項目を聞いてみるとよい。
(2)最終報告書(案)について
ア 執筆内容・進捗状況について
イ 執筆部分に必用な事例・統計資料等について
各委員の執筆担当部分について検討
○閉会 |
| 第5回学校災害防止調査研究委員会第一部会議事要旨 |
| 1 日時 |
平成21年6月26日(金) 10:00~12:30 |
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2 場所
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国立霞ヶ丘競技場 2階会議室 |
3 出席者
(敬称略) |
委員
戸田芳雄(部会長)、渡邉正樹(部会長代理)、安井利一、浅井利夫、黒川康宏、八戸伸二、中三川光子、山田房枝、杉本裕、前澤定良、白井美佐枝(代理)、鈴木眞一、登崎滋之、岡部清志、重平静洋、牛島一浩
アドバイザー
長岡佳孝、 佐藤豊 |
| 4 議事内容 |
(1)中間報告書(案)について○:委員 ▽:事務局
○ 競技別に発生件数を見ると、参加人数や活動時間が長い種目の件数が多くなり、その競技が危険だというような印象を与えてしまう。種目の特性に応じて防止していくことが必要だと思う。
○ 指導者に対して応援する資料であり、これを活用したら自分たちの課外指導がうまくできるという手掛かりがあり、興味深い資料が載っているととってもらえるように作成する。
○ 貴重なデータの中で分類の仕方も細かい設定をしているので、非常に役に立つと思う。本体の運動と関わらないところでもけがをしている。指導者は、「そうえば、自分も指導をしていてそうだったなあ」と確認できる。あるいは、「自分の種目はけがが少ないと思っていたが、それは違う」と分かってもらえる。そういうものを引き出しながら、こういうことを留意すると改善できるのではないかということを伝える。
(2)各チェック表の分析方法と評価方法について
○ チェック表を分析することは難しい。効果を見ることは、ひとつは、けがが減る、あるいは増えないということにある。もうひとつは、プログラムが定着できるようなものかということ。終了時のアンケートに、「生徒自身がこれを続けてこれたのか」、「けがの状況がどうだったか」など生徒の意識が変わったかという項目を加えて、それを分析することで情報量も増えるのではないか。
○ 研究協力校が実際にチェック表を使用してみて、「項目をこのように変更して使っている」や「この項目はいらない」という意見が出てくるかもしれない。調査員が、部活動の様子を見ながら、指導者やキャプテンなどに聞取調査をすれば、意見がでてくるのではないか。現場の指導者や生徒の声を聞いて、このチェック表が活用できるものなのかについて検討してほしい。 生の声は重要である。次回の部会時に調査員に聞取調査の報告をしていただきたい。
(3)最終報告書(案)について
ア 記載内容について
イ 執筆担当について
ウ スケジュールについて
▽ 報告書として保存するための全体版と、普及の際に使用する抜粋版を作成することを考えている。
○ できるだけ報告書はコンパクトにした方が見やすい。同じような統計データを載せても意味がないので、一般的な傾向と特殊な傾向が分かるように対比させるなどしないと見にくくなるかもしれない。
○ 子ども用のパンフレットは作れないか。学校の先生用の資料があっても、子どもたちが知らないと事故の防止はできない。種目別に見開き4ページくらいで見ることができる簡単なものがあるとよい。
○ 予算もあるだろうから、見本を作って関係機関に配布し、あとはHPに掲載して活用を促すという方法もある。
○ 統計データの中に時間別があるが、月別や季節ごとの方が役立つのではないか。入学後の4月、5月や夏休み明けのけがが多い、ということもだしてあげることによって、運動量を調節したり、生徒への声かけを行うなど現場では役立つと思う。
○ 学校からは、曜日別の統計データの要望があった。学校や地域、種目によっても違う可能性があり一概には言えないが、生徒の意識の中で抜ける曜日があるのではないかと考えられているようだ。
▽ 月別、曜日別の全体と種目別の統計データを次回の委員会までに作成する。
(4)学校災害防止研究協力校におけるけが防止プログラム実施状況等について
ア けが防止プログラム実施状況
前回の部会時に未定だった東京支所と広島支所の中学校が決定し、全14校がそろい、プログラムを開始している。
イ 研究協力校における実技指導状況
・ ほとんどの生徒が片足スクワットをきちんとした姿勢でできなかった。
・ ウォーミングアップ、クーリングダウンを行っているが、正しい方法ができていないようなので指導した。
・ 学校の先生方の期待が大きい。安全指導、ウォーミングアップ、クーリングダウンの重要性は分かっている。これをいかにやるかが大事。災害共済給付で得られるデータを生かして、「多分こうではないか」ということをデータなどで示しており、また、トレーニングについてもJISSで一流選手が行っているようなことを説明できる資源があるので、生徒もまじめに取り組んでいた。
ウ 各支所からの報告
・ 研究協力校に出向き、生徒に実技指導を行った。実際にレベルを確認したところ、片足スクワットができない生徒が多いことから、プログラムにない矯正トレーニングを実施した。これをすることによって効果があらわれたので、生徒は先生たちに教えてもらったことが役に立つということが実感できたようだ。
・ アンケートの回収と聞取調査をしたところ、中学校1,2年生は筋力があまりついていないというところで、このプラグラムにはレベルが高いものがあるので、無理をさせたくない。筋力が弱い中学校1,2年生でもできるようなレベルのトレーニングを実技指導で教えていただきたいという要望をいただいている。
○ 聞取りは重要な要素になるので、次回の部会では、調査員が聞取りの報告をする時間をとってほしい。
○閉会 |
| 第4回学校災害防止調査研究委員会第一部会議事要旨 |
| 1 日時 |
平成21年3月18日(水) 13:30~16:30 |
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2 場所
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国立霞ヶ丘競技場 小2・3会議室 |
3 出席者
(敬称略) |
委員
戸田芳雄(部会長)、安井利一、牧田卓司、黒川康宏、中三川光子、山田房枝、杉本裕、前澤定良、岸千秋、牛島一浩、登崎滋之、岡部清志、重平静洋
アドバイザー
長岡佳孝、 佐藤豊 |
| 4 議事内容 |
(1) 学校災害防止研究協力校の承認について
・ 現時点では、中学校2校が調整中。
・ 現時点で決定している学校については、高等学校1校を除き全ての体育的部活動に研究協力していただける。運動種目としては、全23種目となる。
(2)体育的部活動けが防止プログラムの承認について
ア 体育的部活動のけが分析情報提供
イ けが防止プログラム1(部活動の安全管理の推進)
ウ けが防止プログラム2(下肢のけが防止の体づくり)
下肢のプログラムについては、中学生用と高校生用、また、レベル別にも作っている。必要があれば、プログラムの修正も考えている。
◇ 委員から次のような意見があった。
・ 研究協力校への委嘱は平成21年度の1年間で、平成22年度については災害発生件数の収集のみとなっているが、子どもの意識調査も行った方がよい。
・ けがの発生状況は災害発生件数からのみ収集するのではなく、病院に受診するに至らなかったけがの状況を知るためにも保健室の来室数などからも情報収集できたらよい。
⇒ 事務局と基本的に部会長等と相談するということで、若干の修正を含めて、このプログラムについて承認。
(3)中間報告書(案)の承認について
・ 掲載するデータ18,500件を再度精査して、公表できるものに仕上げていく。
・ 各都道府県教育委員会と中体連・高体連に冊子として配布し、ホームページにも掲載する。
・ 4、5月中に作成予定。
(4)最終報告書(案)に記載する事項と作成担当について
専門的な分野については、外部の有識者にも執筆を依頼する。
(5)平成21年度のスケジュール(案)について
研究協力校に支所職員が訪問する際は、必要に応じて部会委員も同行することがあり得る。
(6)その他
平成21年4月24日(金)に研究協力校の体育的部活動の指導者等を集めて、学校災害防止研究協力校事前説明会の説明を開催する。
◇ 委員・アドバイザーから次のような感想をいただいた。
・ センターの情報をいかに学校に活用してもらうかという点で、災害がどれだけ減るかに注目している。協力校に情報を提供する際に、どのようなものがセンターとして出せるのか、現場はどのような情報がほしいのか、そういった情報を活用してどのような指導に行かせるのかについて、よい取組があったら教えてもらいたい。この取組が、全国の学校の事故防止に伝わっていくことを期待している。
・ スポーツ科学と事故をうまく取り入れた報告書への流れをやっていただいて、ありがたい。中間報告書も含めて各学校に広報し、より安全な部活動を実施していただくようにお手伝いをしていきたいと思うので、よろしくお願いします。
・ 学校災害防止調査研究委員会は、学校安全と食の安全の2つの委員会から成り立っているが、学校安全に関しては、センターの皆様の献身的な努力によりストーリーができていてうれしく思う。部会委員として応援させていただきたいと思うので、今後ともよろしくお願いします。
○閉会 |
| 第3回学校災害防止調査研究委員会第一部会議事要旨 |
| 1 日時 |
平成20年12月18日(木) 13:30~17:00 |
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2 場所
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国立霞ヶ丘競技場 大会議室 |
3 出席者
(敬称略) |
委員
戸田芳雄(部会長)、 渡邉正樹(部会長代理)、 安井利一、 牧田卓司、 黒川康宏、 八戸伸二、 中三川光子、 山田房枝、 奥脇透、 杉本裕、 前澤定良、 白井美佐枝、 岸千秋、 重平静洋(佐川代理)、 牛島一浩
アドバイザー
長岡佳孝 |
| 4 委員紹介 |
奥脇透(国立スポーツ科学センタースポーツ医学研究部副主任研究員)
岸千秋(東京支所業務推進課長) |
| 5 議事経過 |
(1)調査報告
1 部活動実状調査報告
各支所の部会調査員が、中学校11校、高等学校8校に出向いて、体育的部活動の活動状況や安全面での実状調査を行った。
《 実状調査を行った学校からの要望等 》
・ 効率の良いウォーミングアップや適切な応急処置法を学びたいという声があった。
・ クールダウンをするように注意をしているが時間がなくて十分に実施されていない。
・ シンスプリントをはじめとしたスポーツ外傷を未然に防ぐ方法を知りたい。
・ 成長過程の生徒にどれくらいの練習をさせたらよいかを示すマニュアルが欲しい。
・ 中学校と高等学校では環境や条件に差があるので、同じプログラムはそぐはないのではないか。
・ 効率的に短時間でできる準備運動、クールダウンを研究して欲しい。
2 調査結果報告
第2回部会で報告した統計資料を再度検証し、新たに「運動区分」「環境要因」「直前の動作」の分析を行った。
○委員から次のような意見があった
・ 「運動区分」で関係のない運動を行っている場合や運動なしの場合の負傷が思った以上に多く、これらは確実に防げるものである。
・ 外傷はスポーツ特性がある。受傷をするスポーツの種類・時期・場所をおさえると主体的・環境的な要因がでてくるので、より具体的な発生抑制ができるだろう。
・ 重複で負傷している個体を調べていけば、その問題点も見えてくるのではないか。
・ 現場的に必要なデータとこちらが提供できるデータをすり合わせ、現場が活用できるものを作りたい。また、各学校が取り組んでいく中で、センターのデータがどのように活用されてどのような効果があるのかを見てみたい。学校現場に支所の職員が出向き、情報を提供するなかでうまくフィードバックできたらよい。
(2)平成21年度に学校の協力を得て行っていただく「けが防止のプログラム」等の内容及び研究協力校の選定についての検討を行った。
1 けが分析情報提供
2 安全指導プログラムⅠ(部活動の安全管理の推進)
・ 部活動チェック表
・ 練習前の健康チェック表
・ 保健室来室数調
・ 安全に関する意識調査
3 安全指導プログラムⅡ(下肢のけが防止の体づくり)
○委員から次のような意見があった
・ けが防止プログラムについて
練習時間とけがの相関を示すのはどうか。けが防止のために、また、競技力向上のためにはけがはマイナスになることを指導者や生徒に意識させれば変わってくるのではないか。
○研究協力校の選定について
研究協力校の選定について
・ 研究協力校の数は、各支所において原則、中学校・高等学校各1校(東京支所は各2校)を選定する。2校以上選定することが可能な支所は、予算の関係もあるため学校安全部に確認をする。
・ 原則は、競技種目にしぼらずに学校単位で依頼をする。
研究協力校に要する経費について
経費は、基本的に消耗品の実費額を想定している。必要があれば、予算の範囲内で調整する。
研究期間について
研究協力校としての委嘱期間は平成21年度の1年間だが、プログラム効果の追跡として、災害共済給付データなどのデータの収集は平成22年度も行う。学校には平成22年度もプログラムを実施してもらうようにお願いをしておく必要がある。
データの比較について
基本的には、過去3年間の基礎データから平成21年度の効果を比較する。最低でも、平成20年度の1年間のデータを使用して比較を行う。
平成21年1月28日(水)に学校災害防止調査研究委員会を行い、その中で研究協力校の実施の承認を得る(予定)。
○閉会 |
| 第2回学校災害防止調査研究委員会第一部会議事要旨 |
| 1 日時 |
平成20年9月11日(金) 13:30~16:30 |
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2 場所
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津田ホール会議室 |
3 出席者
(敬称略) |
委員
戸田芳雄(部会長)、渡邉正樹(部会長代理)、安井利一、小野隆一、八戸伸二、中三川光子、山田房枝、杉本裕、前澤定良、白井美佐枝、堀越修、重平静洋(佐川代理)、牛島一浩
アドバイザー
長岡佳孝 |
| 4 議事経過 |
4 議事経過
○調査結果報告
第1回第一部会を踏まえ(第1回議事録「部会長によるまとめ」参照)、部会調査員が体育的部活動における災害について調査した結果を報告した。調査の実施方法は次のとおり。
・調査対象として、災害共済給付オンライン請求システムの利用率の高い県を選択した。
・システムのデータを利用するにあたって、部会調査員が不正確なデータの修正を行なった。
・ほとんどの統計はシステムからの出力に基づいて作成したが、災害発生原因別統計については部会調査員が災害発生状況の記録を目視することによって行なった。
○委員から次のような意見があった
災害発生原因別の分析について
・原因別分析の「卓球」において、「6 相手との接触」が多くなっているが、卓球は接触プレーではないので、競技中以外に起きた災害だということも考えられる。競技としての災害か、それ以外の災害かを見抜けると良いと思う。
・原因を選び出す人によって差が生じないよう、一致率を算出して、90%以上になるところまでもっていってから調査を行わないと信頼性が薄れてしまうが、その点はどのように対応したか。(→部会調査員より一致率を高めるための取り組みを報告。了承を得た。)
環境面からの分析について
・今回報告のあった災害発生原因の分析では、主体の観点からの分析が多いので、それとは別に、個々の生徒に関わらない環境の観点からも調べられたら良い。
・技をかけるといったようなスポーツの本質的なところに関わる部分とスポーツの環境とを混同して、このスポーツではこのけがが多いとする立論は成り立たないことに留意する必要がある。
・水泳の事故では、タオルを自分で踏んでプールサイドでけがをした場合や、プールの構造の悪さからのけがといったように、溺れた場合などとは質的に違うものがある。環境面からも分析して更に精度を上げてほしい。
・行動と環境は関連する。環境面については、今回報告のあった16項目の発生原因からは分類できない。事故には人の行動も関わっているが、環境も関わっていることもあるので、今回の16項目とは別に環境面も探ってみる必要がある。
・サッカーの事故報告の中で、「階段」とあった場合は、通常サッカーを行う場所ではないので、そのときに「転倒」という言葉があれば、サッカー本来のけがか、そうでないけがか分類する必要がある。
その他の観点からの分析について
・負傷別と部位別のクロス集計を行ってほしい。骨折が部位別ではどこが多いかが分かると、それを防ぐためにどうすれば良いかが考えられる。
・負傷別と男女別のクロス集計は有効なデータとなる。負傷別から男女の特徴を分析すると良いのではないか。
・負傷が治るまでの期間のデータは算出できるか。全体的なけがとは別に個々の対策を考えるときに、このようなデータがあると良いと思う。(⇒センター側より、現行システムでは算出できず、給付金額から推定するしかない旨説明。)
○部会長によるまとめ
次回の部会までに、以下の作業を行う。
・今回報告した災害発生原因別分析の精査を行なう。
・負傷別と男女別のクロス集計を作成する。
・負傷別と部位別のクロス集計を作成する。
・運動種目に起因する災害か否か(主たる運動での負傷か、準備運動中かなど)、の分類が可能か検討する。
・部活動の災害原因を環境面から分類できるか検討する。
また、部会調査員が学校を数校訪問して部活動の実情調査を行い、安全面で注意を払っている点、問題点などを把握し、今後の部会での検討の参考資料とする。 |
| 第1回学校災害防止調査研究委員会第一部会議事要旨 |
| 1 日時 |
平成20年6月13日(金) 14:30~17:00 |
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2 場所
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津田ホール会議室 |
3 出席者
(敬称略) |
委員
戸田芳雄、安井利一、渡邉正樹、牧田卓司、黒川康宏、小野隆一、山田房枝、杉本裕、前澤定良、白井美佐枝、堀越修、佐川泰久、牛島一浩
アドバイザー
長岡佳孝 |
| 5 議事経過 |
【資料】
資料 課外指導における事故防止対策の研究(案) PDF 119KB
○部会長の選任
互選により戸田委員が部会長に選任された。
○部会長挨拶
・センターは災害共済給付と併せて学校安全支援業務を行うことになった。その趣旨を踏まえ、この委員会の調査研究を通して学校の管理下の事故の減少、学校の安全管理の支援に貢献できるようにしたい。委員の皆様にご協力をお願いする。
・また、支所から委員や調査員が出席しているが、支所と各都道府県の教育委員会・学校とのつながりは非常に重要であり、それが災害を防いだり安全を普及したりする原動力となっていると思う。部会調査員の活躍に大いに期待したいと思う。
○部会長代理の指名
部会長により渡邉委員が部会長代理に指名された。
○センターより調査研究テーマについて説明
・「課外指導における事故防止対策――体育的部活動における事故の現状と事故防止のための管理と指導」というテーマにすることで、調査研究委員会(以下「親委員会」という。)の承認が得られた。
・主題設定の理由として、センターの統計資料から課外指導の際の負傷が多いということが判明している。特に中学・高等学校の体育的部活動の際の発生が多い。運動種目別や競技種目別の発生状況や、競技種目別のけがの種類や部位についての統計資料によると、種目によって特徴がでており、傾向が統計上明らかになっているので、これをさらに分析していくことによって事故防止を図っていきたい。また、課外指導は授業終了後や休日に行われるため、授業中とは発生傾向が異なる。体育の授業とは違う管理・指導が行われているため、課外指導の際の管理・指導についてわかりやすく解説した成果物ができれば、事故の減少につながるのではないかと思う。
・研究主題は、統計資料に即して、様々な角度から絞り込むことができる。学校現場にいかに役立つ資料を作れるかを検討していきたい。けがが多い種目はバスケットボールやサッカーだが、発生率が高いのは柔道などと特徴は分かれる。また、課外指導の指導体制が生徒の自主性を重んじているので、生徒自身の意識を高めることも必要だという指摘も受けている。種目だけでなく、環境面や行動面なども見ていく必要があり、研究をどのように進めていくか検討いただきたい。
・研究の内容・方法としては、災害共済給付データから事故防止につながる流れをつくっていきたい。センターには年間100万件以上のデータが報告されるので、有効活用して事故防止を図りたい。センターとしてどのような形で分析していくのかを検討していきたい。数字では見えにくい原因分析も行なうため、部会調査員が現地調査などを行なうことも考えている。委員の先生方には、学校現場において事故防止にどのようにつなげていけば良いのかを中心にご指導いただきたい。2年目の研究にあっては、1年目の検討結果を踏まえて学校の協力を得て、実践的な研究を行ないたい。
・成果物については、センター本部・各支所において普及活動を行なう。その方法についても意見・助言をいただきたい。ホームページも充実させて、研究成果を広く周知していきたい。
○親委員会についての報告
安井委員(親委員会委員長)から報告があった。
○アドバイザーからのコメント
センターの情報をどのように活用すると子どもの事故が減るのか、知恵を出しあって子どもの事故を減らすために、良い2年間の研究をしたい。
○部会調査員リーダーからの報告
・検討の切り口として、部会調査員から次のようなコメントが出されている。
(1)後遺症を残すような大きな災害、治らないようなけがについての防止策づくり
(2)眼の障害の発生件数が多いことに着目したアドバイス
(3)慢性疾患の低年齢化
(4)運動種目と部位の相関関係(部位別のどのような負傷・疾病があったのか)など。
・広く浅く取り組むべきか、ピンポイントにしぼって取り組むべきかについては意見が分かれたが、広く学校現場や一般の方々にお伝えするためには、あまり特化した形をとらずに「運動」として広く見るのが良いのではないかと個人的に感じた。
・陸上部の活動に関しては、体を作っている段階での負傷が多い。短距離走など実際の種目を行なっている中でのけがはまれである。
○ 研究課題の絞り込みについての審議
委員から次のような意見があった。
・学校としてけがを少なくすることを課題としている。学校では、どの部活動にけがが多いかなどの情報が有益である。部活動紹介の中などで、安全面についても伝えていける。DVDなどの動画などをつかって視覚に訴えることも有効だと思う。
・野球が盛んであり部員数が多いだけに、けがが多い。骨折、特に疲労骨折が多い。生徒は傷めていても受診する時間がないために、その部位をかばいながら我慢して練習をしてしまう結果ひどくなる。どういうふうに生徒に指導したらよいか、顧問とも迷っている。ラグビーはグラウンドの質によって事故の発生や大きさが異なる。
・日本の体育関係者はけがを隠そうとする。予防の意識がない。けがをしたら選手生命にも関わってくる。指導者の意識を変えないといけない。
・柔道の授業後に保健室に行く生徒が多いということから、どのような状況でどの部位をけがしたのかなど発生原因を逆にたどって、このような流れにならなければ、けがはなくなるといったメカニズムを考えたことがある。このメカニズムを各種目でも考えられるのではないか。指導者が現場にいたかどうかによっても違うのではないか。指導者がいたことによってそのメニューがあった、逆にそのメニューがなかったなども考えられる。
・アメリカでの指導者の考え方だが、アメリカは責任意識が強い。どういう状況で子どもをフィールドに出したかも責任を問われる。例えば、アメリカンフットボールではマウスピースを忘れたらフィールドに出さない。必ず守らないといけないことを最初に教えている。
・指導者がどのような指導をしているのかを調査することもできるのではないか。安全管理の取り組みや指導の実際など、災害発生状況だけでは分からないことについては、現地調査などによって情報収集が必要。
・学校のベースラインをそろえて事例を集める必要がある。ある程度情報を絞らないと漫然としたものができてしまう。
・災害共済給付データで分かることを分析して、それでは分からないことやピンポイントで調べたいことについて、規模・能力など似たような学校を調査して、指導の内容や指導者の意識を比較分析することにより、どのようにしたら改善できるか代表的な例をあげて調査員に提案してもらえないか。傾向(給付データ)とピンポイント(事例)と両面から探りたい。
・部活動に関する指導者の講習会は毎年行なっているが、指導法の講習会であって、事故防止の観点からは行なわれていない。それぞれの種目の特徴的な事故・障害についてのケースを取上げて、子どもたちはどのような安全面に対する意識をもてばよいか、指導者はどうか、保護者にどうケアすればよいかなどを指導できる対策が作成できたらよいと思う。部活動の指導計画は学校、顧問に任されていて、事故防止の観点から作られているかは疑問がある。そういったところの提示ができれば良いと思う。
・山形県では平成4、5年に部活動のあり方についての冊子を作成した。管理の仕方など基本的なことであり、けがの防止についてではない。種目別の管理の方法や部活動中は会議をしないといった、学校運営として部活動をどう行なっていくかの指導マニュアルを作成した。
・重大事故が発生したときは複合的な要因が多い。いくつかの要因のひとつでもなければ大きな災害にならなかったということもあるため、そのあたりを分析してはどうか。データを活用するとなると、発生状況を1件ずつ読む作業になるが、現状の報告書では指導者がいたかどうかはわからないので、安全指導の観点からはデータが不足している。
・けがの場合分けとそのパーセンテージをつけ、どういう割合で何が原因だったかを示さなければ、予防にはつながらない。『歯・口のけが防止必携』に採録されている事例は一件ずつ状況を読みこみ、手作業でデータを集計していった。キーワードでデータを検索するなど、上手くできる方法があると良い。
○部会長によるまとめ
・これまでのご意見などをまとめると、今後次のような点に絞り込んで研究を行なうこととしたい。
(1) 体育的部活動の災害の中でトータル件数としてどの種目が多いか。過去数年間の全体的な推移はどうなっているか。また、総件数と発生率との両面から見てどうか。
(2) 課外指導という面で生徒の自主性を重んじる活動であるため、生徒の安全意識・行動、部活動の安全面の配慮事項等はどうなっているか。事故の多い学校と少ない学校の違いが明らかにできないか。
(3) 運動種目に関わらず、環境面の中での不備で起こった事故がどれだけ多いか。
(4) ウォーミングアップでのけがなどは種目に関わらず共通の対策ができないか。
(5) 学校経営の視点から、学校は部活動の安全についてどのように位置付け、どのような配慮をしているか。また、指導者はどのような態度でどのようなことをやればよいのか、現状はうまくいっているか、課題となる事柄は何か。
・また、次のような方法で研究を進めていきたい。
(1) 災害事例のデータ(平成19年度)については、調査員が次回までに用意する。
(2) 各都道府県教育委員会などから安全や体育の指導に関する資料を調査員が次回までに可能な範囲で収集する。
(3) 調査員が実際に学校現場に現地調査に赴く。→次回以降に検討する。
(4) 課題について仮説をたてて調査研究し、研究協力校で実践的に検証する。→今年度後半に行なう。
(5) 2年目の研究協力校については、安全指導プログラムに沿って生徒の意識調査を行い、安全指導の前後の変化を見る。
(6) 災害事例等を調査研究し、それを事例別に分類し、事故防止法を記載する。
(7) 必要な事項について、追加的なアンケート調査を行なう。
○閉会 |
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