死亡事例(幼稚園・保育園)

平成19年度に日本スポーツ振興センターが災害共済給付により支給した死亡事故について、幼稚園が1件、保育園は4件ありました。
幼稚園
遠足
平成19年度の幼稚園における死亡事故は1件となっており、園外保育中の突然死でした。突然死については事故回避のための手立てが難しい事故でありますが、さまざまな事態を想定し、できる限りの安全対策を講じることが重要です。

当センター発行の「学校における突然死予防必携」も参考にしていただきたいと思います。

 



■ 事例紹介

事例番号 死因 発生状況
19死-71 心臓系突然死 園外保育で幼稚園の裏にある神社に出かけた。階段の途中、本児が疲れたと言って立ち止まったため、本児にやめるかどうか尋ねると、「友人と遊びたいから上まで行く。」と言い、保育者と手をつないで自力で階段を登った。目的地到着後、座るとそのまま倒れてしまい、抱きかかえると初めは抵抗を示すも顔色が悪くけいれんし始めたので、すぐに園に戻った。幼稚園到着後、直ちに保護者に連絡するとともに、本児を布団に寝かせ安静にした。しばらくするとけいれんが治まり、落ち着いた状態になった。母親到着後、容体が急変したため救急車を要請した。救急隊がドクターヘリを要請し、病院に搬送、同日死亡した。

 

 
保育園

平成19年度の保育園における死亡事故は4件発生しており、いずれも突然死(大血管系)でした。その発生状況についても類似点が多く、4件中3件が午睡中に異変をきたし、死亡しています。
ほか1件も午睡後、友達と遊んでいたが意識を失い、死亡に至っている事故となっています。

時間別でみると13時~14時(1件)、14時~15時(3件)でした。

また年齢別では0歳(1件)、1歳(2件)、2歳(1件)となっております。

 



■ 事例紹介

事例番号 死因 発生状況
19死-72 大血管系突然死 乳児室で午睡中、15分おきに午睡を観察していたところ本児の顔色の異常に気がついた。救急車を呼び病院へ搬送したが死亡した。
19死-73 大血管系突然死 午睡中に本児がいつもの寝ている様子が違ったので、保育士が顔をのぞき込み、声をかけ、身体をゆすってみるが反応が無く、呼吸が確認できないのですぐに心肺蘇生を始めた。別の保育士は健診に来ていた園医と看護師を呼び、119番通報をした。保育士は人工呼吸を行い、園医は胸骨圧迫を行った。心配停止を確認したが、心肺蘇生を続行する。救急車が到着し救急処置を受ける。病院へ搬送されたが死亡した。
19死-74 大血管系突然死 昼食後、午睡中に午睡状態を確認したところ、本児の顔面が蒼白となっていることに気付き、すぐに呼吸を確認したところ呼吸がなく全身の力が抜けている状態であったため、背中を叩き本児の名前を呼んだが反応がなかった。直ちに救急車の要請とともに心肺蘇生法を行い病院へ搬送したが死亡した。
19死-75 大血管系突然死 午睡から目覚めた本児は同じクラスの児童と遊んでいた。長座布団の上にうつ伏せになっている本児を保育士が見つけ、声を掛け抱きかかえたが、本児は眼を閉じており、顔は白く唇は紫色になっていた。直ち心肺蘇生を施すなどの処置を実施した。救急車が到着し、救急隊員が胸骨圧迫を実施。救急救命センターへ搬送されたが死亡した。

 

参考資料
≪学校の管理下の死亡・障害事例と事故防止の留意点<平成20年版>≫事例と事故防止の留意点

平成19年度に災害共済給付制度により障害見舞金、死亡見舞金及び供花料を支給した全事例756件について、これらを整理・収録し、死亡や障害の発生の傾向を示すとともに、学校種(小学校、中学校、高等学校・高等専門学校、特別支援学校、幼稚園・保育所)別に児童生徒等の特性に合わせて事故防止の留意点を記しています。
さらに、特集として「転落事故防止の留意点」を掲載しています。安全教育、安全管理の参考資料として、児童生徒等の事件及び事故・災害防止に、ご活用ください。
≪学校における突然死予防必携≫学校における突然死予防必携

医学的根拠と実際の事例を基に、学校における健康管理及び指導の在り方等を具体的に示しながら、突然死の予防を図るための必携書としてまとめました。

巻頭の「突然死を防ぐための10か条」をはじめ、各学校、地域の実情等に応じて活用できる資料を多く掲載しています。突然死の予防に、是非ご活用ください。

 

 
目次
死亡事例へ